デザイン学研究
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介助用装着型補助具の要介護者が把持するグリップの位置の違いが介助者の腰部負担軽減に及ぼす影響
田代 雄大青木 幹太西薗 秀嗣本山 清喬梅崎 浩嗣
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2020 年 66 巻 4 号 p. 4_41-4_48

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抄録

本研究は、要介護者が介助用装着型補助具に装着した3箇所のグリップを把持した場合に、介助者の介助負担の影響について明らかにすることを目的としている。実験として、補助具の把持位置3条件(背部把持、腰部把持、胸部把持)と補助具なしの条件で行った。実験では、椅子に着座した被験者を抱え上げ、抱え下し、着座させる動作を行った。評価指標は、三次元動作解析による体幹前傾角度、脊柱屈曲角変位、筋電図による動作中の筋放電量を測定した。その結果、補助具の3条件では、補助具なしの条件に比べて、1)体幹前傾角度は、腰部把持が小さい、2)脊柱屈曲角変位は、腰部把持、背部把持が有意に小さい、3)筋電図は、腰部把持が背筋群で筋活動が小さいという結果を得た。このことから、補助具利用の腰部把持、背部把持は補助具なしに比べ腰部への負担が軽減することが明らかになった。

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© 2020 日本デザイン学会
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