デザイン学研究
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木製玩具の教育効果体系とニーズ分析に基づいた玩具デザイン手法
林 秀紀
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2021 年 67 巻 4 号 p. 4_11-4_16

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抄録

 本研究は、子どもの健やかな成長を促す教育効果のある木製玩具を創出する手法を提案し、デザイン初学者にとっても的確に、かつ容易にデザインを創出できる手法として一般化することを目的とした。方法は、木製玩具の開発に向けて、人間中心設計(HCD)によるデザイン開発手法を応用したデザイン手法を提案した。本研究では、子どもの遊びの観察調査や、筆者の先行研究による木製玩具の教育効果体系の指標より、ユーザである子どもの発育、発達を目標とした教育上のニーズである価値を抽出し、ユーザシナリオに基づいたデザイン仮説を構築した後、それを満足させる玩具のプロトタイプを創作した。デザイン手法の有効性検証は、大学生が参画したデザインプロジェクトにおいて、上記のプロセスにより制作されたプロトタイプ作品の評価により行った。その結果、子どもの成長を促す効果が確認でき、大学生のデザイン初学者でも、教育効果を考えた玩具の提案が的確にできるようになることが分かった。

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© 2021 日本デザイン学会
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