デザイン学研究
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画像の属性と状態レベルによる感性タイプの分類と識別
―心象写真群を刺激としたコンジョイント分析とクラスター分析によるアプローチ
前川 正実金田 優香
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2021 年 67 巻 4 号 p. 4_79-4_88

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抄録

 本研究の大目標は,新規性の高い事物をデザインするために人の感性タイプを識別する写真画像群の構築である。本稿はその一部であり,以下に関する調査結果である。「画像に含まれる要素の状態レベルから個人の選好傾向は把握できるか?」,「どの画像要素や状態レベルが感性タイプの分類と識別に役立つか?」。コンジョイント分析では,51人の評価者が16種類の心象写真画像に対して各人の感性に合うものから順位付けした。得られたデータをクラスター分析した結果,評価者によって水準間の部分効用値が顕著に異なっていたため,本稿の実験で用いた写真画像群においては,画像に含まれる要素の様相から個人の選好傾向は識別できると結論付けられた。加えて,「彩度」と「輝度コントラスト」の重要度及びこれらの水準の部分効用値の傾向には評価者により違いがあったため,本稿の実験で用いた写真画像群においては,これらの属性と水準は感性タイプの分類に役立つと結論付けられた。

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© 2021 日本デザイン学会
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