2025 年 71 巻 4 号 p. 4_61-4_70
本研究の目的は、日本の更年期の女性のメノポーズケアに対する意識を明確にし、その課題を明らかにすることである。
本研究では、30 人の更年期の働く女性を対象にしたネットワークアンケートと、5 人のフェムテック関係者へのインタビューを基に、更年期に対するネガティブな意識や、運動習慣の促進、食生活の改善といった健康維持に対するニーズを把握し、メノテックデザインの可能性を検討した。アンケートとインタビューを定量的および定性的に分析した結果、メノテックデザインの活用により、更年期女性の健康支援が可能であるとの認識が得られた。特に、デザインを通じて更年期に対するネガティブな印象を和らげ、ポジティブな側面を強調することの重要性が明らかになった。また、これらの製品やサービスを通じて持続可能な収益モデルを構築することが、メノテック業界の成長には不可欠である。