2025 年 72 巻 1 号 p. 1_47-1_56
デザイナは,周囲の光源環境が自動車の曲面へ映り込んだ像の形状を手掛かりとして,曲面評価を行う.また,屋内において,曲面へ映り込ませる光源環境には,天井に設置された同色の複数の直管灯が使用されており,どの位置の天井が映り込んだのかは特定できない.さらに,屋外において,曲面に空や地面などの外界が映り込んだときの各光源の位置(以下,映り込み位置)は,評価者の視点位置によって異なり,曲面評価にも影響を与える.よって,異なる視点位置に対して,映り込み位置を定量的に捉えることは,曲面評価において重要である.
そこで,本研究では,異なる視点位置における,自動車ボディサイド曲面での映り込み位置の遷移を定量的,視覚的に表示する映り込み遷移図の開発を目的とした.また,その遷移を直観的に理解しやすくするため,光源環境にカラー化したゼブラパターンをもちいた曲面評価VR システムの開発を行い,50車種のCG モデルを用いて映り込み位置の分析を行った.その結果,視点位置の変化が映り込み位置に与える影響を明確にした.