本研究では,小学校第6学年「月の満ち欠け」の学習においてiPadを活用した指導法を考案し,授業実践を行った。具体的には,iPad2で撮影したリアルタイムの映像を無線でTVモニターに映すために,Apple TVを介したWi-Fi接続環境を整えた。そして,月に見立てた球に光を当ててこれを固定し,iPad2で様々な角度から撮影し,映し出されたTVモニターの映像について,地球から見える月として指導を行った。この指導法の効果を追究するために,28名の児童を対象にアンケート調査を行った。この結果,「これからも,iPad2を使った授業を受けてみたい」などの平均値が高く,iPadを活用した授業の中で「月の満ち欠け」の学習が,児童の印象に残りやすいことが分かった。