東京都立科学技術高等学校(以下、本校)は、平成 19 年から平成 29 年までの 11 年間、文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定された。本校では、理科好き・数学好きを 育て、国際社会で活躍できる科学者・技術者を育成するための教育活動の一環として、「三浦海岸」や 「尾瀬国立公園」、「西表島」、「ボルネオ島」などで野外体験活動を行うフィールドワークを充実させ てきた。しかし、これまで各フィールドワークは独立的に行われ、それぞれの活動が関連づけられる ことはなく、生徒は体験活動をもとにした学びを深められずにいた。本研究では、高等学校における フィールドワーク活動のモデル化を目指し、さまざまなフィールドワークを関連づけて横断的な学習 を行った実践例と、学びの効果を深めるために取り入れた事前・事後学習の効果を報告する。