日本科学教育学会年会論文集
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中学校,高等学校でグラフ関数電卓を利活用するための環境づくりの一考察
*牧下 英世
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p. 85-86

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抄録

グラフ関数電卓が誕生して四半世紀が経つ。日本においても中学校,高等学校の数学教育における活用について各方面から研究されてきた。筆者の所属した数学科では,授業で活用するために,ひとクラス分程度のグラフ関数電卓を購入し授業で活用してきた。数学の内容にもよるが,実際に使って みて,現在学習指導要領で要請されている主体的で深い学びにつながる実践であったように記憶している。日本国内においては,グラフ関数電卓を活用した取り組みが実践者や研究者から報告されてきたが,グラフ関数電卓を活用していこうという流れにはならなかった。その原因として,グラフ関数電卓の 1 台あたりの単価が安価なものではないことや,教師の理解を得づらい環境にあったことがあったであろう。本稿では,海外の事例を参考にしながら,中学校,高等学校でグラフ関数電卓が活用されるために,学校,メーカー,教育委員会が連携して支援する方途,環境づくりについて議論したい。

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