抄録
高校生の 3 割以上が実は小学校の算数が理解出来ないまま高校時代を過ごし,成人として必要な数学的素養の欠如したまま社会に出て行く.ほとんどの中学卒業生が高校に進学する中で,これは民主国家・社会の構成員として深刻な事態を招くばかりでなく,世代を重ねて負の連鎖を起こしつつある.現在,高等学校学習指導要領はこの事態に対応していない.状況は国レベルで明確に把握され,出来る限り多くの高校卒業生が,民主国家の国民として健全な判断が出来,生きていくために必要な数学的素養を身に付けられるよう,国として明確な意志を持って学習指導要領段階から構築すべきである.