抄録
東北地方は全国平均と比較し、子どもから成人までの肥満率が高いことが知られている。いっぽうで、教育水準などの社会的背景によって肥満に差が見られるという報告は多い。青森県と岩手県では地域別に児童・生徒の肥満率を公表しており、両県出身の岩手大学新入生 685人を分類し、地域差が見られるか検討した。BMI や肥満率に顕著な差は見られず、肥満率が高い地域からの学生 78 人に BMI が 30kg/m2 をこえる高度な肥満者は見られなかった。これらの結果は、肥満率が高い地域においても、一定の教育水準にある児童・生徒では、良好な傾向があることを示唆している。