抄録
2011 度から完全実施される新学習指導要領(2008)では,小学校 6 年の理科に「電気の利用」が新単元として加わった。この単元で使用される「手回し発電機」「コンデンサ」は教師と児童にとっては新たに出会う未知の教材である。そこで,手回し発電機やコンデンサの特性を調べる基礎実験を行い,電気の性質やはたらきについて,探究的な学びができるような授業づくりを検討した。 その結果,手回し発電機で発電しているときの回路の電圧・電流と手ごたえの関係や,手回し発電機の回転速度とコンデンサの蓄電量の関係など授業で実験を行うときのポイントとなる