抄録
岩手県中・部および宮城県北部の公立小学校教員のうち,2011年東北地方太平洋沖地震後に 6年生理科指導経験のある方を対象に,地震学習に関するアンケート調査を 2014年 2月~3月に実施した。回答した教員の半数強は,地震の授業に臨む際,困難に直面した経験があり,その多くは授業に起因するメンタル面での児童への影響を心配した点であった。地震に関する授業の工夫の内容について,津波被災地区では,地震・津波の内容を重視する指導を行った教員と,これらの内容を軽減させて指導を行った教員とに分かれた。非津波被災地区の教員の多くは,2011年の地震・津波や震災,防災を積極的に取り入れた授業を行った。この場合でも,授業においては児童の心情を推し量りながら展開する必要があった。