日本科学教育学会研究会研究報告
Online ISSN : 1882-4684
ISSN-L : 1882-4684
発表
実生活を文脈とする数学科の教材の開発
-RME とMascil を手がかりとして-
松島 信二田中 紘希伊藤 伸也
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2017 年 32 巻 4 号 p. 47-50

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抄録

本研究の目的は,職業と関わる実生活を題材とする数学的活動を重視した数学科の教材開発の一端を示すことである。そのために,ユトレヒト大学フロイデンタール研究所による数学教育の理論であるRME とその教授原理と,EU における数理教育のプロジェクトであるMascil を手がかりとした。開発された教材は,学習者が運動生理学者やスポーツインストラクターの立場で,心拍数と身体コンディションの関係や,コンディションを表す式を考えたり,年齢と最大心拍数の散布図からそのモデルとなる直線のグラフや式を求め,目的に合ったトレーニング時の心拍数の範囲を求めたりするものであり,RME の教授原理に符合している。生徒の実態を考慮することで,中学校数学科における資料の活用領域に関する課題学習や,高等学校数学I のデータの分析における教材となりうる。

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© 2017 一般社団法人 日本科学教育学会
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