日本科学教育学会研究会研究報告
Online ISSN : 1882-4684
ISSN-L : 1882-4684
発表
3D 仮想モデル操作による没入型天体教材の開発に関する一検討
田尻 圭佑瀬戸崎 典夫森田 裕介
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2017 年 32 巻 5 号 p. 97-100

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抄録

本研究では,俯瞰視点と地上視点からの天体の日周運動の観察が可能な,3D モデル操作による没入型天体教材の開発を目的とした.北半球の天体の日周運動を問う理解度テストと質問紙調査により,「興味・関心」,「理解」,「インタフェース」,「教材の有用性」の4つの観点について開発した教材の検討を行った.評価対象は大学生8名であった.評価実験では,筆者が3次元ジェスチャと3D モデル操作を用いて被験者に「天体の日周運動」について指導を行った.指導後に実施した理解度テストの理解度得点において有意傾向がみられた.一方,質問紙調査の結果から教材としての有用性が示唆され,3D モデル操作により地球の自転に伴った天体の日周運動の理解が促される可能性が示唆された.

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© 2017 一般社団法人 日本科学教育学会
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