日本科学教育学会研究会研究報告
Online ISSN : 1882-4684
ISSN-L : 1882-4684
発表
熊本市動植物園における探究的な学びの提案
―豚足の骨を活用した社会教育―
枝村 美咲渡邉 重義
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2020 年 35 巻 1 号 p. 13-18

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抄録

骨という視点をもち動物の観察を行うことで,動物の体のつくりや分類,行動を考えることができる可能性がある.熊本市動植物園において実地調査を行い,動物の観察を通した探究的な学びを構想した.調査の結果,①「立つ」「歩く」「座る・横たわる」などの「前後肢を使った行動」,②「指」「関節」などの「前後肢の部位」を観察できることが分かった.①~③の結果を生かして,動物の観察を通した社会教育としての学習プログラムを構想した.学習プログラムの具体化においては,豚足の骨の活用を組み込み,骨に着目した動物の観察を行うためのパンフレットを作成した.社会教育の観点から,来園者が楽しみながら学び,動物の共通性や多様性に関する理解を深め,日常生活や自分との関わりを見出すことを重視した.

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© 2020 一般社団法人 日本科学教育学会
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