堆積学研究
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新潟県柏崎平野周辺の中位段丘の年代と変形
荒浜砂丘団体研究グループ大野 隆一郎渡辺 秀男立石 雅昭寺崎 紘一徳間 正一渡辺 勇長谷 川正仙田 幸造細川 学
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2001 年 53 巻 53 号 p. 29-36

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抄録

柏崎平野周辺に分布する上部更新統安田層は主としてシルト・砂・砂礫の互層からなり, 泥炭や火山灰の薄層を挟む. 全層厚約12mであり, 岩相から上部と下部に区分される. 狭在する火山灰と広域テフラとの対比から安田層は酸素同位体ステージ5cの堆積物であり, 関東の小原台層に対比される. 軟体動物化石やケイソウ分析から, 安田層下部上半部は汽水環境下で堆積したことが明らかである. その層準の高度分布からは, 安田層堆積後の断層運動が示唆される.

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