抄録
土壌中のカーネーション萎凋細菌病菌(Pseudomonas caryophylli)を選択的に検出するため,酵素免疫測定法を開発した。本研究では,菌体と抗P. caryophylli抗体とを反応させたのち,β-D-galactosidase標識抗ウサギIgG抗体を用いて,菌体に結合した抗体を定量する方法を用いた。青野・加藤の選択培地に出現する黄色凸型コロニーを酵素免疫測定法により判定する方法を組み立て,P. caryophylliを下限10^2〜10^3CFU g^<-1> soilの検出感度で計数することができた。さらに,蛍光抗体法と画像解析法とを組み合わせた蛍光抗体-画像解析法を開発し,下限10^4cels g^<-1> soilの検出感度を実現した。