外科と代謝・栄養
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臨床研究
外来化学療法患者の栄養評価
-悪液質の視点から-
四十物 由香鴨志田 敏郎鈴木 俊一坂本 莉紗佐藤 渉齋藤 祥子青山 芳文丸山 常彦
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2014 年 48 巻 1 号 p. 21-27

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抄録

【要旨】これまでに外来化学療法患者の栄養評価と介入後成績で大腸癌の改善率が他の癌種(乳癌および造血器腫瘍)と比べ低値であることを報告した.その原因として,がん悪液質に着目し評価すると大腸癌では悪液質が高頻度であることが判明した.そこで今回,消化器がんのうち胆管癌と膵癌についても同様の追加調査を行った.Malnutrition Universal Screening Tool 評価で栄養療法を必要とする High risk と Medium risk を合わせた患者は胆管癌8/14例(57.1%),膵癌11/13例(84.6%)であった.さらに,がん悪液質評価では modified Glasgow Prognostic Score で悪液質とされる D 群は乳癌6/78例(7.7%),造血器腫瘍7/63例(11.1%),大腸癌24/56例(42.9%),胆管癌9/14例(64.3%),膵癌11/13例(84.6%)であった.大腸癌はMUSTで栄養介入を必要としないとされる Low risk 群に modified Glasgow Prognostic Score で D 群患者が12/30例(40.0%),胆管癌3/6例(50.0%),膵癌1/2例(50.0%)と多いことが明らかとなった.消化器がんの栄養評価には悪液質の視点からの評価も必要であり,modified Glasgow Prognostic Score を使用することでより適切な時期で栄養介入が出来る可能性がある.

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© 2014 日本外科代謝栄養学会
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