サルコイドーシス/肉芽腫性疾患
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シェーグレン症候群を合併したサルコイドーシスの2例
桑田 博史千田 金吾須田 隆文乾 直輝田村 亨治吉富 淳中村 浩淑
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1999 年 19 巻 1 号 p. 59-63

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抄録

サルコイドーシスとシェーグレン症候群が合併した2例を報告した. 症例1は73歳の女性で, シェーグレン症候群診断から11年後に発熱と胸部異常陰影の精査目的で入院となった. 血清ASE 39.4, 両側肺門部リンパ節腫脹, 気管支肺胞洗浄液中のリンパ球比率とCD4/8の上昇, 経気管支肺生検にて非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を認めたことからサルコイドーシスの合併と診断した. 症例2は41歳の男性で, 発熱と胸部異常陰影の精査目的で入院となった. 両側肺門部リンパ節腫脹, 気管支肺胞洗浄液中のリンパ球比率とCD4/8の上昇, 経気管支肺生検にて非乾酪性類上皮細胞肉芽腫が存在し, また, 血清検査で抗SS-A抗体が陽性, Schirmer試験で涙液の分泌低下があり, 唾液腺造影でびまん性点状斑状陰影を呈したことからサルコイドーシスとシェーグレン症候群の合併と診断した.

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© 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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