サルコイドーシス/肉芽腫性疾患
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精巣を含む多臓器病変を伴って亜急性に発症した若年サルコイドーシスの一例
濡木 真一杉崎 勝教重永 武彦宮崎 英士松本 哲郎津田 富康
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2001 年 21 巻 1 号 p. 35-38

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抄録

症例は27歳男性. 主訴は耳鳴, 霧視, 眼瞼腫脹. 前医でブドウ膜炎と診断され, 胸部X線写真, 胸部CTで両側肺門部リンパ節の腫脹, 両肺野に多発性に直径2cm前後のcotton-like shadowを認めた. 67Gaシンチグラムでは涙腺, 耳下腺, 縦隔, 肺門部, 肺野病変部, 精巣に異常集積を認めた. 入院時ツベルクリン反応は陰性であり, 血清リゾチーム値の上昇を認め, 気管支肺胞洗浄液中Tリンパ球のCD4/CD8比は軽度上昇を認めた. 前斜角筋リンパ節生検, TBLBを施行し, 非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を認め, サルコイドーシスと診断した. 網膜血管周囲炎に対してPSL 40mg/日の内服投与が開始され眼科的所見及び肺野病変を含む他臓器の所見も改善したが, 眼病変に関してはPSLを10mg/日に減量後再増悪した.

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© 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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