サルコイドーシス/肉芽腫性疾患
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経過中急性腎不全を呈し, ステロイド治療が有効であったサルコイドーシスの一例
杉本 亮子岳中 耐夫池田 拡行福田 浩一郎宮山 東彦中村 享道
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2003 年 23 巻 1 号 p. 87-90

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抄録

症例は74歳の片腎女性, ぶどう膜炎と両側肺門リンパ節腫大の精査入院中, 急激な腎機能低下が出現した. 腎生検では間質の「ラングハンス」型巨細胞を伴う組織球性肉芽腫が広範に認められ, サルコイドーシスによる肉芽腫性問質性腎炎と診断された. 副腎皮質ホルモンによる治療により, 腎機能は改善した. 腎病変を伴ったサルコイドーシスについて文献的考察を加えて報告する.

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© 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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