サルコイドーシス/肉芽腫性疾患
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慢性気道感染症の病態に関わる遺伝子の研究
慶長 直人
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2006 年 26 巻 1 号 p. 13-16

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抄録

慢性気道感染症は, 気道粘膜防御能の低下に伴って生じる病態と考えられる. その代表的疾患のひとつである, びまん性汎細気管支炎は, HLA-B54との関連が古くから知られているが, 同時に, 第6染色体短腕上のHLA-A, HLA-B遺伝子座間で, 特に連鎖不平衡の強い80kbの領域内のSNPsと有意な関連を示すことが明らかになった. 我々は, さらに気道の主要なムチン遺伝子の発現制御領域の遺伝子多型との関連を検討し, MUC5Bの遺伝子多型のひとつが気道過分泌を抑制している可能性を明らかにした.

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© 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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