サルコイドーシス/肉芽腫性疾患
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テトラサイクリンによるサルコイドーシスの治療
山口 哲生在間 未佳山田 嘉仁田中 健介漆山 博和成田 裕介河野 千代子
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2008 年 28 巻 1 号 p. 41-47

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抄録

評価できる病変あるいは全身症状を有するサルコイドーシス (本症) 51例 (男/女; 15/36) に対してテトラサイクリン (TC) を100mg/日から投与した. 副作用のために3ヵ月以内に服薬が中止されたものは22例 (43.1%, 男/女; 6/16) であった. 100mg/日のTCを3ヵ月以上服薬した29例 (男/女; 9/20, 年齢18-73歳, ミノサイクリン群27例, ドキシサイクリン群2例) について有効性を検討した. 標的とした病変, 全身症状の内訳は, 重複例は臓器ごとに数えて, 皮膚16, 肺10, 筋肉3, その他の臓器7, 全身症状11であった. いずれかの臓器病変全身症状で有効性ありと判断されたのは, 29例中6例 (20.7%) であり, 有効性発現は2ヵ月以内に認められた. 臓器別有効率は, 皮膚; 3/16 (18.8%), 肺; 0/10 (0%), 筋肉; 1/3 (33.3%), その他の臓器; 0/7 (0%) であり, 全身症状に有効; 2/11 (18.2%) であった. TCの機序として, 単なる抗菌作用以外に免疫調節作用などを考える必要がある.

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© 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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