コンピュータ ソフトウェア
Print ISSN : 0289-6540
組込みシステムに適したコンポーネントシステムの実現と評価
安積 卓也山本 将也小南 靖雄高木 信尚鵜飼 敬幸大山 博司高田 広章
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2009 年 26 巻 4 号 p. 4_39-4_55

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抄録

本論文では,組込みシステムに適したコンポーネントシステムと,その実現に用いるインタフェースジェネレータについて述べる.本コンポーネントシステムは,コンポーネントを静的にインスタンス化・結合する静的なコンポーネントモデルを採用している.コンポーネントの属性情報やコンポーネント間を結合するためのコードはジェネレータにより静的に生成されるため,インスタンス化や結合にかかる実行時のオーバヘッドをなくせる.さらに,コンポーネント間を結合するコードをジェネレータにより最適化することで,コンポーネントを呼び出すオーバヘッドを最小限に抑えることができる.シリアル通信インタフェースドライバのコンポーネント化を例として,コンポーネント化に伴うオーバヘッドやソフトウェアの記述量などを評価することで,インタフェースジェネレータの有用性を示す.

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© 日本ソフトウェア科学会 2009
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