J-STAGE トップ  >  資料トップ  > 書誌事項

コンピュータ ソフトウェア
Vol. 27 (2010) No. 3 P 3_51-3_66

記事言語:

http://doi.org/10.11309/jssst.27.3_51

  • 抄録

本研究では,限定継続処理shift/resetを含むλ計算の,正当性の保証され,かつ機械語により近い実装を得ることを目指している.その手法として,shift/resetを定義するCPSインタプリタに対し,変換前後の評価器の等価性が保証されている変換のみを用いて抽象機械及び遷移規則を得る.これはDanvyらによって提案された手法に則っており,本論文でも同様のCPS変換,非関数化を最初に行っている.ただし,より実際の機械語実装に近づけるために,スタック導入と環境退避という二つの新しい変換を導入した.本論文ではこれらの変換の概要と変換前後の等価性について触れる.これらの変換の結果,CPSのインタプリタに妥当なプログラム変換のみを用いて,スタックへの環境退避を行う抽象機械を得られることが分かっている.今後,この抽象機械に他の妥当な変換を更に施すことで,既存の機械語に類似した命令セットを処理する機械が得られると考えている.

Copyright © 日本ソフトウェア科学会 2010

記事ツール

この記事を共有