コンピュータ ソフトウェア
Alloy Analyzerを用いた表明に関する欠陥の検出手法 —JMLによる表明記述に対して—
森 恵弥佳岡野 浩三楠本 真二
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30 巻 (2013) 3 号 p. 3_187-3_193

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抄録

ソフトウェア開発の重要概念である契約による設計では,各クラス・メソッドが満たすべき仕様を表明として明確に定義することでソフトウェアの仕様理解の補助や,プログラム検証を可能にする.また表明の記述が十分であれば,メソッドの使用者が実装の詳細を考慮する必要がなくなり,情報隠蔽の度合いやモジュール性を高めることができる.しかし,表明の記述が不十分であったり表明と実装とが対応していないなどの欠陥があれば,これらの利点が十分に発揮されない.本研究では,Javaのソースコード中に表明を記述するための言語であるJMLの記述に対して,表明に関する欠陥を検出あるいは発見しやすくする手法を提案する.提案手法では,オブジェクト指向モデリングに影響を受けた形式仕様記述言語であるAlloyとその自動解析ツールAlloy Analyzerを利用した.また,ソフトウェア開発のための古典的な共通問題である在庫管理プログラムに対して適用実験を行った.その結果,8ヶ所の表明に関する欠陥を検出することができ,提案手法の有用性を確認できた.

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© 2013 日本ソフトウェア科学会
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