2021 年 38 巻 1 号 p. 1_31-1_37
アジャイル開発手法の一つであるスクラムでは,毎日開発チームがデイリースクラムを実施することとしている.しかし,週に1,2回授業時間が確保される実施形態のPBL(Project-Based Learning)では,参加学生が毎日顔を合わせてデイリースクラムを実施するのは困難である.対面で集まれる日には通常のデイリースクラムを,そうでない日にはPBLで使用するコミュニケーションツールを用いて,非同期的にデイリースクラムを実施することを試みた.この方式で,実際にどの程度デイリースクラムを実施できたのか,実践結果を報告する.