コンピュータ ソフトウェア
Print ISSN : 0289-6540
項書き換え系の関数型言語への変換による実現
布川 博士黒田 清隆富樫 敦野口 正一
著者情報
ジャーナル フリー

1987 年 4 巻 4 号 p. 4_301-4_311

詳細
抄録

本論文では項書き換え系(TRS)の一実現方式を提示する.我々の方法は,TRSによって記述されたプログラムを一度関数型言語のプログラムへ変換(コンパイル)し,その言語上で実行する方式である.このとき,書き換え規則に対応する関数のみでなく,いくつかの補助的な関数を付加することにより正規化戦略を実現する.また,コンパイル方式であることにより,インタプリタを用いる方法に比べ,速度の向上も得られる.論文では,変換の方法を示しその正当性を与える.さらにその変換系の作成を行い,実際の実行速度からの評価を与える.

著者関連情報
© 1987, 日本ソフトウェア科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top