2023 年 40 巻 3 号 p. 3_50-3_72
情報可視化やインタラクションのためのC++フレームワークSiv3Dは,2016年にOSS化されて以降,現在までに5,500回を超える機能追加と改良が公開リポジトリ上で行われている.これらには,近年のハードウェアや開発ツール,言語仕様の進化,ユーザの利用事例の検証等を踏まえた様々な新機能やAPI設計の見直し,およびC++17/C++20への対応など,興味深い事例が含まれている.本論文では,Siv3DのOSS化以降5年間における設計の選択や変更,普及のための取り組みを紹介し,情報可視化やインタラクションに関する現代的なC++フレームワークの設計と運用に役立つ知見を共有する.