主催: 日本ソフトウェア科学会
インターネットサーバでは,提供するサービスに対する高いディペンダビリティが求められている.そのため,可用性・信頼性・管理容易性等,お互いにトレードオフの関係にあるディペンダビリティの構成要因を,アプリケーションの特性や目的に応じて適切に調整する必要がある.既存のアプローチでは,特定のサービスに特化した方法でディペンダビリティを達成したきたが,汎用性に欠け,他のサービスにその方法が転用し難いという問題点があった.この問題点を解決するため,本発表では,サーバシステムをいくつかのステージに分割し,アプリケーションの特性に応じてそれぞれの段階をカスタマイズ可能とすることによりディペンダビリティの達成を可能とするようなツールキットを提案し,その実現を示す.