主催: 日本ソフトウェア科学会
コンポーネントベースのグリッドアプリケーション開発において、アプリケーションを構成するコンポーネントは複数のマシンで分散実行される。このような環境では、コンポーネント同士の協調動作のネットワークセキュリティはアプリケーションの信頼性に影響する。本研究では、コンポーネント同士の協調動作を協調エージェントとして定義し、このエージェントの実行権限をユーザーインターフェイスから継承し、コンポーネントのアクセスコントロールポリシーと照合する事によって、グリッド環境における柔軟なアクセスコントロールを実現する。Globus Security Infrastructure等の従来の研究では、認証の単位はサーバーやマシン単位であるのに対して、本研究では、異なるポリシーに基づいた様々なコンポーネントが混在するグリッドベースのグループウェアのようなアプリケーションにおける柔軟なアクセスコントロールを実現する。