主催: 日本ソフトウェア科学会
移動中など,パソコン向けのメールを携帯電話に転送して閲覧している人が多い.しかし,携帯電話に転送されてきたメールは,パソコン向けのメールの改行や記号,セパレータのつもりの記号列の付加が,逆に見づらくする要因となるため,その場で読むのに適さない.さらに携帯電話のディスプレイを考えると,長いメールを読むことは,パソコンでそれを読むことに比べ労力を要する.そこで,一目で読むべきメールか判断できるように,メールに手を加えるシステムを試作した.携帯電話にはメールが今読むべきかの判別を行うための要約を与える.ユーザはその要約を見て,原文を読む必要があると判断した時,携帯電話を用いて原文にアクセスすることができる.その際,原文にも携帯電話のディスプレイを考慮した表示処理を施す.これにより,携帯電話でのメール閲覧のに要する労力が軽減されると思われる.