主催: 日本ソフトウェア科学会
Points-to解析は,プログラムを静的に解析し,参照変数,またはフィールドとそれによって指し示されるオブジェクトのセットを決定する.AspectJは,オブジェクト指向言語であるJavaを拡張した言語であり,アスペクト指向プログラミングのモジュール機能“アスペクト”を利用することができる.本稿では,AspectJのpoints-to解析手法として,クラス-アスペクト間の関係情報の事前構築,およびその情報を参照する処理の追加によるJavaのpoints-to解析手法からの拡張を提案する.