主催: 日本ソフトウェア科学会
対話的システムは、誤操作の修正手段としてユーザにUndo機能を提供するが、その適用範囲は各々のアプリケーションに限られる。SBUMLは、仮想計算機User-Mode Linuxを拡張し、Linuxの複数の計算状態を保存、再実行できるようにしたものである。SBUMLを用いて、オペレーティングシステムレベルにおける、より汎用的なUndo機能を実現することが可能である。通常のアプリケーションのそれと異なり、サーバのインストールのような、本来不可逆な操作をもUndoできる。このようなUndoに基づいて、使い勝手の良いバックアップ機能のみならず、様々な応用が考えられる。その一つとして我々は、GNUデバッガの拡張を提案し、いかにデバッグ効率を向上させるかについて述べる。