日本ソフトウェア科学会大会講演論文集
Online ISSN : 1349-3515
ISSN-L : 0913-5391
日本ソフトウェア科学会第21回大会
セッションID: 3C-3
会議情報

並行プログラムの論理式への変換によるコードレベル検証方式
*関戸 達彦萩原 茂樹米崎 直樹
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

本研究では、プログラムの動作の意味を、そのソースコードから時相論理式として抽象化し、それを用いてデッドロックが起きることがない等の動作仕様をプログラムが満たしているかを効率的に判定する自動的な方法を提案する。特に、並行プログラムに焦点を当て、その部分的意味を論理式で表現する手続きを与えた。この手続きはプログラムの同期に関係する記述や、条件分岐の記述などの処理に関わるものの中で特に動作に影響を与える記述を境界として、コードレベルでプログラムを領域分解し、その領域間のスレッドの動きに注目することでプログラムの動作に関する意味を論理式に変換するものである。この論理式から仕様を記述した論理式が推論できるかどうかによってプログラムの正しさが検証される。

著者関連情報
© 2004 日本ソフトウェア科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top