産業教育学研究
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川崎市の一工業高校における進路の事例
武田 弦大谷 忠八高 隆雄
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2002 年 32 巻 1 号 p. 71-75

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抄録

川崎市の一工業高校の進路を調査し,1961年に国立教育研究所によって報告された進路調査結果との比較を行った。その結果,1990年以降の工業高校生の就職率は60%以上を維持しているものの,進学率が年々高まっており,1950年代の進路調査結果に比べて,進学の志向が高かった。進学先は,4年制大学への進学の割合が増加する傾向にあり,より高学歴になる傾向があった。この進学率増加の傾向は,景気などの要因に左右され,やむなく進学を決定したわけでなく,多数の生徒が本人の意志で進路を決定していることがわかった。

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© 2002 日本産業教育学会
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