2004 年 34 巻 2 号 p. 1-8
本稿では、米国カリフォルニア州の中等職業教育を取り上げて、州や学区、業界や地元企業といった諸機関による、カリキュラム開発への関与や連携について論じる。まず、地域の労働力開発を担ってきた地域職業教育学校では、産業基準の導入のみならず、近年、州のアカデミック基準の統合が要件化された。対するパートナーシップ・アカデミーでは、カリキュラム開発のための枠組みが法制化される中で、教師チームは特定のテーマをもつ進学準備カリキュラムを開発している。両者において、企業中心の諮問委員会の役割は重要である。