産業教育学研究
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米国のハイスクール職業教育改善プログラムにおける外部支援の特徴 : 専門的な知識と経験を有する機関の位置づけと役割に着目して
石嶺 ちづる
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2008 年 38 巻 1 号 p. 49-56

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抄録

本稿の目的は、アメリカ合衆国のハイスクール職業教育改善プログラムにおける教育当局以外の機関による支援(外部支援)の特徴を、専門的な知識と経験を有する機関の位置づけと役割に着目して明らかにすることである。具体的には、南部地域教育連盟(SREB)の実施するハイスクール職業教育改善プログラム"High Schools That Work (HSTW)"の創設と展開を、プログラムの立案・実施・改善におけるSREBの位置づけと役割に着目して明らかにした。プログラムの運営機関であり、州教育施策の立案に対する支援を第一の役割とするSREBが、プログラム実践校に対しても直接的な支援を提供することによって、学校の実状と教育政策との関連性を重視するというHSTWの特徴が支えられているということが、HSTWにおける外部支援の特徴があった。

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© 2008 日本産業教育学会
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