産業教育学研究
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現代英国の職業教育ルートをたどる若者の雇用への移行 : 継続教育カレッジの役割と機能に関する計量分析
佐野 正彦
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2010 年 40 巻 2 号 p. 8-15

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抄録

英国における若年労働市場の変化および、この変容した労働市場への若者の移行において継続教育カレッジの果たしている役割と機能を明らかにするために、YCSという全国規模の若者移行パネル調査のデータを使った計量分析を行った。英国の若年労働市場では、この10年余りをみるだけでも、職種構成における中位水準職種から低位水準職種への大幅なシフトが進行しているだけでなく、パートタイムや有期雇用の増大等、雇用の不安定化が著しく進行している。こうした労働市場の変化のなかで、義務教育後に継続教育カレッジを経由する職業教育ルートは、高等教育への進学を含む教育を継続させる役割を高めながらも、他方、労働市場へ参入しようとする若者には、パートタイムや有期雇用、訓練の伴わない仕事に就くリスクや失業のリスクを低減させる効果を持っていることを確認した。

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© 2010 日本産業教育学会
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