この四半世紀,社会構成主義に影響を受けて展開してきたコンストラクティヴ・ソーシャルワークは,ストレングスや対処のいっそうの強調と,協働参画を展開してきた.本稿では,こうした流れを踏まえながら,単身高齢者支援における解決志向アプローチ(SFA)を基盤においた参画型ソーシャルワーク実践を報告する.事例プロセスの検討を通して,「問題」を扱わずストレングスに着目するSFAが,関係形成の促進,当事者の見解と目標の明確化,主体化・能動化の強化により,解決構築を実現することが明らかになった.また,当事者とその目標を中心においた実践が,パートナーシップとチームワークを推進するとともに,参画へのアクセスを容易にするためのツール活用の意義について,ソリューション・マップ/ゴール・マップの提示を通して言及した.