移植
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移植後感染症総論
山田 全毅
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2020 年 55 巻 Supplement 号 p. 117_1

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抄録

固形臓器移植は、肝、腎、小腸、心、肺など各臓器の機能不全を代替する重要な治療法であり、本邦においても臓器移植の件数の増加ととも移植医療の重要性が増してきている。 移植医療が大きな発展を遂げてきた大きな要因のひとつとして、免疫抑制療法の発展があげられる一方で、複雑化した免疫抑制療法のいわば副産物として、移植レシピエントと移植チームが頻繁に遭遇する「移植後感染症」の臨床的重要度も増してきているといえよう。   一見難解に見える移植後感染症を正しく診断し、適切な治療を行うことは、移植レシピエントの予後改善に直結する。このため、移植後感染症のリスクの共有やマネージメントの方法の標準化は移植医療チーム全体で共有されるべきである。本講演では、移植後感染症原則と体系的なアプローチについて述べる。

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