移植
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スマートフォン・アプリケーションを利用したCOVID-19拡大時の患者指導
渡井 至彦小笠 大起友杉 俊英岡田 学平光 高久鳴海 俊治大原 希代美阿部 哲也二村 健太後藤 憲彦野畑 真由美今井 美登子安田 知弘木全 司亀ヶ谷 洋富家 淳
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2020 年 55 巻 Supplement 号 p. 198_2

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抄録

目的:COVID-19拡大時の情報発信ツールとして、服薬管理・お知らせ機能を有したスマートフォン・アプリケーション(アプリ)を使用した。方法:腎移植・膵臓移植者を対象に服薬管理・お知らせアプリ「移植生活」を(株)バリュープロモーションと開発し2019年2月から導入した。服薬管理機能:患者自身で設定した服薬予定時間になるとデバイスに通知が送信される。また、管理者は利用者の服薬登録状況を確認することが可能。お知らせ機能:医療スタッフから登録者に対して、お知らせを一斉配信することができる。医師・看護師・移植コーディネータ・薬剤師・栄養士など当院移植チームのスタッフから、日常生活と診療に関する情報提供や大規模災害や新興感染症発生時の情報発信ツールとしても活用。結果:2020年2月2日以降、登録者(1,000名以上)にCOVID-19に関する以下の様なメッセージを15件発信した。1) 新型コロナウイルス感染症に関する情報提供や生活指導, 2) 新型コロナウイルス感染症拡大に伴う病院入館可能時間の変更通知, 3) 新型コロナウイルス感染症拡大に伴う受診ルールの変更通知, 4) 移植者が発熱した場合の対応について考察:刻々と変化する地域のCOVID-19拡大状況に合わせて、移植者へに向けた適切な状況説明や対応・生活指導を行うにはスマートフォン・アプリ「移植生活」は有用であると考える。

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