移植
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膵島移植、膵腎同時移植候補患者の骨代謝の評価
四馬田 恵平塚 いづみ長谷川 優華栗原 啓曾田 直弘清野 祐介伊藤 泰平剣持 敬鈴木 敦詞
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2024 年 59 巻 Supplement 号 p. s341_3

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抄録

【背景】膵島移植、膵腎同時移植(SPK)の移植候補患者では、罹病期間が長く待機期間中にも骨密度の低下を数多く認めることを報告している。移植後には、骨代謝への正の影響もあるが、グルココルチコイド誘発性骨粗鬆症の悪影響も懸念される。続発性骨粗鬆症では、骨密度(BMD)に加え海綿骨スコア(TBS)のBMDとは独立した骨折の予測有用性が報告されている。本研究では、膵島移植、SPK移植候補患者を対象にTBSとBMDの関連を検討した。【対象と方法】2022年3月~2023年12月に当院に膵島移植、SPKの登録検査入院をした移植候補患者を対象とした。(n=21、膵島移植/SPK=10/11、M/F=12/9、年齢 50.1±14.9歳、罹病期間=24.3±12.2年)。入院時に腰椎・大腿骨頸部BMD、腰椎TBSを測定した。【結果】BMD平均値は各々腰椎BMD=0.92±0.10 g/cm2、大腿骨BMD=0.63±0.14 g/cm2、TBS平均値は腰椎TBS=1.37±0.09であった。腰椎・大腿骨骨密度のTscore中央値は各々、-0.7SD(-1.6 -0.3),-1.6SD(-2.2 - -0.9)、TBSのTscore中央値は-0.9(-1.7 - -0.1)と低値であった。腰椎TBSと腰椎BMD、腰椎TBSと大腿骨BMDはともに正の相関を認め、各々(R2=0.2, P=0.03)、(R2=0.2, P=0.02)であった。【まとめ】膵臓移植、膵島移植は1型糖尿病患者の著明なQOL改善をもたらすが、移植待機中には、腰椎・大腿骨BMD,腰椎TBSはともに低値を認めており、より一層高い骨折リスクを有し、注意が必要である

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