抄録
1. この研究は, ポット栽培の1年株を用いて, 肥料3要素の有無および窒素施肥量がアマハステビア (Stevia rebau-diana Bertoni) の生育, 収量, ステビオサイド含有率に及ぼす効果を知るため行なわれたものである.
2. 窒素の肥効が最も大きく, 窒素を増施するほど草丈, 分枝数, 葉数を増し, また葉収量も増加した.
3. 窒素の多施は着蕾の時期を早め開花株率を増加する.燐酸を欠くことにより着蕾の時期は遅延し開花株率は低下する傾向がある.
4. 葉収量の地上部収量に対する割合は, 窒素の増施につれて減少する傾向がある.
5. ステビオサイド含有率は三要素の有無および窒素施肥量の水準とは関係がない.