熱帯農業
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アボカド果実の呼吸とエチレン生成について
井上 弘明高橋 文次郎
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1991 年 35 巻 3 号 p. 187-194

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抄録

静岡県沼津市で栽培しているアボカドの収穫適期を判定する目的で, 1987~'89年の10月から2月に15日間ごとに果実を採取し, ‘Zutano’, ‘Bacon’及び‘Fuerte’の呼吸量とエチレンの排出量を調査した.呼吸量は3品種とも, 採取後の翌日に一時高くなり, 2~3日後に下降し, ついで上昇してピークに達し, その後, ゆっくりと低下するクライマクテリック型であった.エチレンの排出は, 呼吸よりやや遅れて始まり, クライマクテリック上昇後にエチレンの排出量のピークがみられた.呼吸量の減少とともにエチレン排出量も低下した.収穫適期を呼吸量とエチレン生成量の急速な増加を指標とし, ‘Zutano’及び‘Bacon’は11月26日, ‘Fuerte’は12月10日とした.すなわち, ‘Zutano’と‘Bacon’は11月下旬, ‘Fuerte’は12月上旬であり, カリフォルニアよりは約1か月ほど遅れることになる.

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© 日本熱帯農業学会
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