抄録
ギンネム (Leucaena leucocephala) は生産性が高いことから熱帯地域における有用な植物資源である.それは, タンパク質やカルシウム含有量が多いことから飼料や肥料等として利用されている.飼料や肥料として葉や茎が使用され, 種子についてはほとんど利用されていないのが現状である.ここではギンネムの有効利用を目的として種子中の多糖類に着目し, ギンネム種子から抽出したガラクトマンナンを高コレステロール食に添加してラットに投与し, 血清と肝臓のコレステロール濃度の低下作用及び消化器官に及ぼす影響について検討した.その結果, 血清総コレステロール濃度, 肝臓コレステロール濃度はガラクトマンナン (2%, 5%添加) , グアガムの投与区で低下し, 5%ガラクトマンナン投与の効果は5%グアガム投与とほぼ同様であった.各投与間で血清トリグリセライド, 血清リン脂質濃度は有意差は認められなかったが, 超低比重リポタンパク質 (VLDL) +低比重リポタンパク質 (LDL) コレステロール濃度は著しく低下した.ガラクトマンナン, グアガムの投与区で体重当りの肝臓重量は減少し, 小腸+大腸+盲腸の重量は増加した.小腸の長さは著しく長くなり, 特に5%のガラクトマンナンの投与でその効果が著しい.