熱帯農業
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ハマオモトに関する研究
2.ハマオモトの種子発芽と生育ならびに鱗茎分割法による繁殖上の一特異性
三木 末武長束 喜一
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1965 年 9 巻 1 号 p. 35-41

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抄録

1. ハマオモトは, 染色体2n=22, 今日専ら種子で繁殖するが, 鱗茎を縦断すると, 多数の仮茎を有する株となしうることはこの植物の特異性であると知つた.
2. 発芽の様相は, 胚鞘を生じ, その先端から初生根が伸び, 胚鞘の途中から単子葉を生ずる.
3. 種子は乾燥させず, 秋採り播きを可とする.秋播けば時に年内に発芽することもあるが, 大抵翌春4月発芽する.貯蔵して春播いてもよい.ハマオモトは好光性種子である.発芽後の生育は秋採り播きの方が春播きより幾分よいようである.生育には年間の最低気温が大きく影響し, 光が適度にさえぎられるならば海岸でなくとも十分生育するもののようで, むしろ海水の近くよりもある程度上木によつてとざされた内陸の方を好むものと思われる.
4. ハマオモトは地下30cmの深植法によつて鱗茎ははよく越冬し, 地上部は全部枯死するが夏には再び繁茂して開花をみることができる。

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