交通工学論文集
Online ISSN : 2187-2929
ISSN-L : 2187-2929
特集号A(研究論文)
交通容量の経年変動を考慮した速度回復誘導灯設置効果の分析
塩見 康博北村 彩菜
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2017 年 3 巻 2 号 p. A_92-A_100

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抄録

ソフト的な交通渋滞対策として速度回復誘導灯(PML)が脚光を浴び,導入事例が増えつつあるが,必ずしもその効果が発現する条件などは明らかとなっていない.また,交通容量は時系列的に変動することが確認されており,事前・事後の交通容量を単純比較するだけでは,必ずしも正確に PML の効果を検証できない.本研究では,渋滞発生確率のパーセンタイル値と捌け交通量に着目し,状態空間モデルを用いて,2010 年~2016 年の変動傾向を分析し,PML の影響を定量的に把握した.その結果,i) 渋滞発生確率 5%タイル値は経年的に漸減傾向にあると共に,明確な周期変動を有すること,ii) PML の設置により交通容量は 3%程度改善すること,iii) PML の設置により渋滞発生後の捌け交通量の平均値は改善し,その分散も縮小する傾向にあることなどを明らかとした.

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© 2017 一般社団法人 交通工学研究会
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