交通工学研究発表会論文集
Online ISSN : 2758-3635
第43回交通工学研究発表会
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第 43 回 交通工学研究発表会
連続走行軌跡を用いた車線変更挙動の時系列クラスタリング
打越 天真中西 航
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p. 587-594

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抄録
都市高速道路において、交通流の円滑化や車両の安全性確保のために車線変更挙動について分析することは重要である。高解像度な車両走行軌跡を用いた同挙動の分析例は少なく、定性的な分類に留まっている。そこで本研究は、同挙動の定量的な把握手法の基礎的検討を目的とし、全車両の走行軌跡を 0.1 秒間隔で記録した阪神高速道路の Zen Traffic Data に教師なし時系列クラスタリングを適用する。まず、車線変更挙動の時系列サンプルを作成した。つぎに、それらサンプルを距離の定義や利用する変数の設定により複数の方法で分類した。適用結果は自然な理解が可能であり、手法の適用可能性が実証的に示された。また、既往研究と比較しながら得られたクラスタを解釈し、新たな定量的知見を示唆するとともに、手法発展のための課題を整理した。
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© 2023 一般社団法人 交通工学研究会
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