脳卒中
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症例報告
左心補助人工心臓装着後に脳梗塞を合併した4症例の検討
伊藤 康男棚橋 紀夫荒木 信夫大久保 毅古屋 大典服部 公彦名古屋 春満加藤 裕司許 俊鋭島津 邦男
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2007 年 29 巻 3 号 p. 457-462

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抄録

左心補助人工心臓 (left ventricular assist device : LVAD) は, 一般に末期心不全の心移植待機症例に使用される. しかし, 臓器提供を待つ間に生じる血栓塞栓症, 感染症, 装置故障トラブルなどの合併症が時に問題となる. 我々は当院心臓外科においてLVAD装着術後に脳梗塞を合併した4症例を経験した. 症例は7歳から46歳までの男性3例, 女性1例で, 原疾患は全てが拡張型心筋症であった. 脳梗塞はLVAD装着術後1週間から1年までに生じた. 4例中2例は脳梗塞発症時に頭痛を訴えた. 全例がLVAD装着術後に抗凝固療法を受けており, うち3例ではPT-INRが2.0~3.0と良好にコントロールされていたにも関わらず, 大脳半球に広範な脳梗塞を合併した.

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© 2007 日本脳卒中学会
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